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2011/02/02

五徳改良ネタ×2

以前、パイトーチというアルコールストーブを入手した際に、100均ショップの小さいシフォンケーキ型を使って安価な五徳を自作しました(その時の記事はコレコレコレです)。五徳とストーブがアルミクッカーにすっぽり入って持ち運び便利なので、ちょっとしたツーリングなどに連れて行って重宝していたんですが...


何回か使っていて気づいたんですが、長時間加熱していると燃料のメタノールが燃焼しきれずにジブジブ出てきてしまうんですよね。また燃焼時間も タンク満タンで60分という仕様ながら、30分くらいで終わってしまうし...

で、理由を考えてみたんですが、五徳が低いためストーブ本体が加熱し、タンク内の圧力が上がって過燃焼や燃焼漏れになり、燃焼時間が短くなっているのではないでしょうか? であれば、五徳を改良して対策してみましょうというのが今回のお話です。

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前回は五徳の素材に手持ちのアルミ板を使いましたが、もう既にアルミ板は使い切ってしまい... ホームセンターに材料探しに行ったところ、コレが良さそうなので買ってきました。

タイプレートと言って、主に2×4建材の材木継接合部分を補強するプレートです。亜鉛メッキ鋼板で加工しやすく、ペンチで曲げたり切ったりする事もできます。そして何といってもお値段が1枚80円前後とお手ごろなんです。

これをぺンチ・金ノコ・金ヤスリでさくっと加工してこのようになりました。


ところで、パイトーチストーブには火力調節機能がありません。なので五徳の高さを調整し、近火(強火)と遠火(弱火)の2通りを使い分けられるようにしました。(炊飯の時に弱火を使うので、いつもクッカーを手で持ち上げて遠火にしていました。)

先ずは近火(強火)です。五徳を内側のスリットでセットします。
火元から鍋底までの距離は約30mm程度でした。炎は鍋底にまんべんなく広がります。



そして遠火(弱火)は、五徳を外側のスリットでセットします。
火元から鍋底までの距離は約40mm弱程度ですが、このモードでは五徳自体も炎に接触し放熱して火力を弱めるようデザインしました。(あんまり五徳を高くすると不安定になるので... 苦肉の策かも...)



以前の五徳は火元から鍋底までが20mm程度だったので、まあまあ遠くなりました。試しに400ccの水を沸騰させるまでの時間(鍋の蓋を開けたままの状態)を計測したところ...

■ 改造前⇒7分
■ 近火(強火)⇒8分
■ 遠火(弱火)⇒9分

という結果になりました。思ったほどの差は出ませんでしたが、まあOKという事にします。冬の暖房無し状態(室温は6℃弱)だったのですが、8分で沸騰すれば良いでしょう。
↑近火で約8分               ↑遠火で約9分

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話はズレますが、このパイトーチは結構長い燃焼時間が良いところでして、ここまでテストで水400ccを3回沸かしているのに、まだまだ燃料は残っている様子です。なんか沸かしたお湯がもったいなですね...

ということで、アルミクッカー+パイトーチとくれば即席ラーメン... でしょう(笑)。小さいクッカーでマルタイラーメン1人前を丁度ギリギリ作れるんですよね。吹きこぼれないようフーフー泡消しをしながら3分煮ましょう。

美味しい... ズルズル~... ふー。


パイトーチストーブのタンクに半分くらいしかメタノール入れていないのに、3回お湯を沸かしてラーメン作っても、まだ少し燃料が残っています。あー良かった!! どうやら燃費面も改善されたみたいです。

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話を元にもどしまして...

この五徳も前作同様で、所持しているクッカー(snowpeakのSCS-020 アルミクッカー)にすっぽり収まります。少しでも荷物の体積を減らしたい自転車ツーリングに丁度良いのです。

しかし、残念ながらこのパイトーチストーブは生産終了品で、普通の流通では入手できません。うーん... 無いなら作るか? そのうち気がむいたら... もっと大きなタンクのやつを...
2011/02/20追記: パイトーチっぽい試作品をつくってみました⇒こちらご参照)


もうちょっと話に付き合ってください。五徳ネタがもう一つありました。2010夏に行ったキャンプで初めて使ったダッチオーブン用五徳が不安定だった件(この記事ご参照)も対策してみました。

これが購入したDO(ダッチオーブン)用折りたたみ五徳です。

手持ちの12inchダッチオーブン(の使い方も出来る鍋=STAUB ピコット ココ ラウンド)だと、鍋底のすわりが悪く、ちょっとズレると傾いてしまいます。鍋が汁物だったら大惨事!!
↑こうなるべきところ...           ↑ちょっとズレたら... うわ~!!ってなりそう

前にも書いたのですが、中華鍋用の五徳が丁度良いのです。しかしながら高さがないので、鍋下に炭火を置く事ができません。どうしたものかと考えていたのですが、 何の事はない!! 二つの五徳を組み合わせてしまえば良かったんですね。

中華鍋用の五徳(ワッカのやつ)は市販品で、3足か4足のガス台五徳に合わせるようになっています。DO用五徳は三又なのでピッタリでした。でもガッチリ嵌め込むには、中華五徳の足を金ヤスリで削って1.2mm程広げる必要がありますが、まあ作業時間にして20分てところでした。

これで前より安定感がありますし収納性も損なうことはないので、まあまあ良かったです。こんどオートキャンプ行ったときに試してみましょう。


以上、五徳ネタを2個お伝えしました。本当はもっと性能の良いものが売られているんですが、まあ不景気だし... 自作するのすごく楽しいので... これでいいのだ。

五徳目的でタイプレートまとめ買いする方はいらっしゃらないと思いますが... 売ってたのでリンクを張っておきます。ご購入はお近くのホームセンター等で。あと、収納性を気にしないなら、キャプテンスタッグの丸いワッカの五徳、なかなか良さそうですね。


   

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