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2011/03/06

パイトーチ風ストーブ試作... 耐火パテ版とコルク版

なんとなく春を予感させる空気感だ漂う今日この頃... そろそろキャンプしたいな~と思う筆者ですが、またまたパイトーチストーブ試作ネタです。毎度どうもこればっかりですみません。でも楽しくて...

手軽にパイトーチ風ストーブを作れないかとアレコレ模索しておりますが、今回はその模索過程という中途半端なお話です。すみません... でも最後まで読んでくださいね!!

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今までトーチ(銅パイプでアルコールを吸い出して火を噴く部分)とタンクの接合部分に、実験ということで半田や接着剤(木工ボンド)を使っていましたが、以前の記事にもありますとおり、燃焼が続きますと半田が溶け出します。↓タンク側面に半田は溶け落ちてますね...


普通の半田は200度弱で溶けるので、トーチ部分の温度はそれを超えているんですね。キャップ裏側に塗布した木工ボンドが熱でうまいこと気泡上になって、そこそこ気密を維持できていますが、若干焦げ気味... とても定常運用できるものではありません(笑)。そこで...

買いました。セメダイン 耐火パテです。1,100度まで燃えないそうです。アルコールランプの炎は一番高温の箇所で1,040度(ここ参考にしました)だそうなので、このパテでOKかも。


では最初に作ったオイル差し流用のパイトーチ風ストーブ(こちらの記事ご参照)をいじりましょう。スクリューキャップに差し込んだトーチの接合部分を耐火パテで埋めまして、100度のオーブンで30分ほど加熱すると、パテがテストできる程度に固まります。左が加熱前、右が加熱後です。すこし膨れてますね。


スクリューキャップの裏側だけでなく表側も耐火パテを盛りまして、こんな風になりました。耐火パテは、なんかコンクリートみたいな仕上がりですね。


では着火してみましょう。うん、良い感じの炎が安定して出続けています。半田で固定していたときには、たま~に「ポッポッ」と何処からともなく気化アルコールが抜ける音がしたり、トーチの付け根に小さい炎がでたりしていましたが、そういう症状は出なくなりました。


耐火パテを使えば、トーチの固定とタンク内の気密を維持できそうな事がわかりました。うん、これは使えそうですね。

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では、同様に100均のペンキ缶を流用した3本トーチ(こちらの記事ご参照)の試作品も半田を除去して耐火パテでシーリングしましょう。でも、れだけでは面白くないので、ちょっとした実験を加えてみました。⇒それはトーチのパイプ径です。

この試作品で実験した際に、径4mmの銅パイプでトーチを作ったのですが、あまりにも燃料吸出し量が多いので、3本あるトーチの内2本を途中で切断して、芯のみアルコールに浸るようにしたんですね。で、そのトーチは炎が小さくなるかなと思いきや、まあまあの大きさの炎が出ているんです。

でも、径2mmや3mmの銅パイプでトーチ全体を作った時には炎が小さかった... という経験もありました。じゃ燃焼部分のパイプ径は4mmのままで、アルコールを吸い出す部分のパイプ径が3mmならどうなんの? という試みをしてみました。↓写真のように、上(燃焼部)は4mm径、下(アルコール吸出し部)は3mm径です。


オイル差し流用版と同様に耐火パテで表と裏からシーリングしました。見た目を考えて表側のパテ盛りは最小に... なお途中切断したトーチは2本なので、今回は2本トーチに規模縮小しました。


結果はシーリング性能に問題なし。アルコールがトーチとタンクの接合部分から噴出漏れする事はありませんでした。次に3mm径パイプで吸い出す構造の影響は...

なんか問題なし。良い勢いの炎が出ています。なんか良くわかりませんが、3mm径パイプでもOKでしたね。でも良く考えますと、以前行った3mm径パイプを使った実験ではペンキ缶ではなかったし、土粘土を使っていたのでタンクの気密性能が悪く、タンク内圧が上がらなかったのかも?


他にも懸念点がありまして、何となく投入したアルコール量に対して燃焼時間が短い気がするんです。それだけ火力が強いのかも? 今度比較してみましょう。

あとタンクの熱容量というか... トーチの熱を受けてアルコールを気化し高圧になりつつも、タンクの空冷性能で圧力をさげて極端な燃料噴射を抑える... 的な考慮が必要なのかもしれません。ペンキ缶はサイズが小さくて側面は塗装運刷されているので、燃焼中のタンク全体の温度は結構高い(我慢して持てる程度)です。なのでアルコール気化量が多く、燃焼時間が短いのかもしれませんね。これも今度試してみましょう。

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な~んて事を考えつつ、つくづく本物のパイトーチの出来のよさを実感する筆者でした。特にトーチとタンクを熱的に遮蔽しているシリコンっぽいキャップ!! があって、タンクの加熱を抑えるようになってるんですよね。

「こんな都合の良い素材が安く入手できないものか...」と安ワインを飲みながら考えていて、ふと目に留まったのがワインの栓のコルクでした。しらべたらコルクって耐熱性能650度くらいだって!! 試しにコルク片にアルコールをかけて着火したら、ほんの少し端が焦げる程度で燃えませんでした。コルクって伸縮性もあるし、「ちょうど良いジャン!!」と勢いで作った試作品がコレです。

コルクにトーチを通して、そのコルクをタンクに差し込む構造にしてみました。ついでにアルコール吸出し部分のパイプ径を3mm版と4mm版のハイブリッドにして炎の様子を比べてみます。(トーチ部分のパイプ径は4mmのままね)


なんか行ける感じ!! タンクの圧力漏れもなく、タンクも熱くなりません。スゲーかも!!


あ、でもトーチの根元に炎が出ました!! コルクは若干の通気性があり、ギリギリの寸法でトーチ穴を開けたので、気密性が保たれていないのかも知れません。コルクはゴムと違い僅かに通気性があるそうですね。以前100均で購入した耐熱シリコンのおかずカップでコルクを包んだら改善しました。


「なんかコレで行けるんでない!?」と思い、いつものとおり400mlの水を沸騰させる時間を計ってみました。いい感じに炎が鍋底に当たってますね。結果は8分強でマズマズの成績です。


「うーん、良い結果が出たなー」と思いつつも、何となく漂う焦げ臭さ...
念のためコルクを外してみたところ... 残念!! トーチと接触する箇所が焦げて穴の径が大きくなっています。これでは長期に気密性を維持できるかわかりませんね...


燃えこそしませんでしたが、残念ながらこのままではコルクは使えなさそうです。コルクの穴に耐熱シリコン等で処理を施すか... でもお手軽にという方針に反しますし... 

まあ色々と検討課題が残りましたが、ひとまず耐火パテによるシーリングは使えそうな事がわかりました。色々と疑問点も残りましたが、まあそれなりに前進のある実験でした。

コルクでうまくいったら良かったのにな~...



今回使用した耐火パテなど必要な素材一式はAmazonでも買えます。でも銅パイプはホームセンターで1本買いした方が良さそうですね。
  

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4 件のコメント:

おもち さんのコメント...

なんだか日に日に進化し、しかもどんどん
仕上がりも向上していますね^0^

コレ観たとき 「カッコええ!」とおもいましたよ。

みょ~~な親近感というか可愛げというか
こういうの「ほしいです」

suzukiwaruko さんのコメント...

旅者様、まいどコメントありがとうございます。
おかげさまで、筆者のパイトーチモドキも少しずつ問題が改善されてきました。そして... だんだん安価に対処できないような問題が見え始めてきました。

お父さんの日曜工作程度では済まない領域に突入して行きそうな、やばい予感がする今日この頃です。

とりあえず、親近感と可愛さを大切にして改善を継続してゆきますので、引き続き見守ってやって下さい。

muumi さんのコメント...

はじめまして
楽しそうな事をしていますねー
私も自作を試みて(準備段階ですが)
ここに辿りつきました。
ただ今思案中なので参考にさせて頂きます。

suzukiwaruko さんのコメント...

muumi様、はじめまして。
コメントありがとうございます。

自作路線、楽しいですよね。
よい物ができましたら、ぜひご紹介下さい。
私もそろそろ次の試作を..と思案中です。