たしか最初にランタンを購入する時に、どういうスタイルのキャンプにどういうスペックのランタンが必要なのかって全く分からず、「とりあえずコレで良いや」って1,000円位のLEDランタン買ったりしたんですが、「どの位の明るさなのかっていう情報があまりなくて分かんないなー」と困っていた記憶があります。LEDランタン一個じゃ、さすがに不便しますよね...
って事で、今回は所有しているランタンで明るさがどのくらい違うのか比較してみましょうという企画です。
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まずは使用するランタン(+α)です。右から順に
■ CAPTAIN STAG トリム LEDランタン M-5104 (1,000円前後 単3電池4本)
■ IWATANI カセットガスランタン CB-JR-2(3,000円前後 カセットガス)■ LOGOSキャンドルランタン 74301900(600円前後 キャンドル)
■ 100円ショップの白色LED3灯懐中電灯+適当ディフューザ(105円 単4電池2本)
↑ほら、こんな感じで超簡易照明になります。怪しく光るテルテル坊主みたいですね。
次にテスト方法です。壁際にランタンを設置して、壁のどのくらいの範囲が照らされるかを見ると共に、ランタン横500mmの所に設置したケロちゃんコロちゃんカップルとサトちゃんサトコちゃんカップルの照らされ具合も見ます。また、露出計(写真撮影用の機材)を使って、ISO800でシャッター速度1秒にしたときの適正露出値を計測します。露出値が大きいほど明るいということになります。測光方式は、スポット測光(光源付近のみを計測)と平均測光(見える範囲全体を計測)の2種を行います。
では、始めましょう!!
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普通の室内照明ではこんな感じです。中央下の丸い所に照明を置いて計測します。
露出値は、スポット測光=32.7、平均測光=22.1でした。
このケースに限り、光源は天井にあるので、スポット測光と平均測光の差が小さいです。
まあ、あくまでサンプルという事で。次から本番...
【1】 LOGOSキャンドルランタン 74301900(600円前後 キャンドル)
ろうそくなので暗いです... 隣に立っているケロちゃん達もほとんど見えません。でも、写真ではわかりませんが、無風でも炎がゆらめき光陰が変化する様は、ならではの雰囲気です。魅入ってしまいますね。
露出値は、スポット測光=5.65、平均測光=エラーでした。つまり暗すぎてASA800のフィルムでは撮影できませんという事です。
【2】 CAPTAIN STAG トリム LEDランタン M-5104 (1,300円前後 単3電池4本)
白色LED8灯点灯の力です。青白い光がまぶしいですね。ケロちゃん達は表情がよみとれ、サトちゃんもシルエットが見えます。ろうそくよりも広い範囲に光が届いていますね。
露出値は、スポット測光=11.4、平均測光=エラーでした。
なお、このランタンはLED8灯点灯と4灯点灯を切り替えることができるので4灯点灯も試してみました。
明るさが半分になるというわけではなく、光の届く範囲が若干狭くなった程度ですね。サトちゃんは何か居る程度に見えています。
露出値は、スポット測光=8.0、平均測光=エラーでした。
当然8灯点灯より4灯点灯のほうが長持ち(スペック20時間)なので、この差であれば4灯点灯で運用しても良いと思います。我が家では主にテント内の夜間照明に使用しています。
【3】 IWATANI カセットガスランタン CB-JR-2(3,000円前後 カセットガス)
おー流石!! かなり広い範囲が照らされました。サトちゃんもオデコと服装が見えるくらいに明るいです。LEDと違い暖色系の光なので、より自然光に近い色見になっています。
露出値は、スポット測光=90.0、平均測光=11.5でした。スポット測光の値が凄いですね。確かにマントル部分は直視すると眩しいです。
しまうときは小さくコンパクト(この記事ご参照)になり、使うときは結構明るく... 便利です。が、ぶら下げる運用ができたらなーと思う事が良くあります。カセットガスを下方向に付けるオプションがあると良いのにな~。
【4】 SOTO フォールディングガスランタンST-233(6,500円前後 カセットガス)
このランタンはちょっとした特徴(この記事ご参照)があって...
■ ホヤ(光源を囲むガラスの筒)の半周が防虫効果のあるオレンジ色になっている
■ ホヤの外側に反射板を取り付けて光を前面に集約できる
となっていますので、これらの機能を組み合わせて評価してみます。なお、このランタンの場合のみ、背が高いので置き台を低くしてあります。
【4-1】 ホヤは防虫面を使用し反射板あり
あーもうこれ凄いですね。しかも超暖色系。サトちゃんの表情も影ながらしっかり見えます。
露出値は、スポット測光=64.4、平均測光=8.09でした。あれ、広範囲が照らされている割には、IWATANI カセットガスランタンよりも値が低いですね... デジカメのCCDの特性でしょうか? または光源と影部分のコントラスト差が小さいために狭いダイナミックレンジに収まったから?
なお、書いていて気づいたのですが、この設定の運用はあんまり無いかもしれません。ランタン正面をオレンジ色で、ランタン背面を通常光で照らす事で、ランタン背面に虫を集めるという使用例だったと思います。なのでランタン背面に反射板を置いちゃダメですね...
【4-2】 ホヤは透明面を使用し反射板なし
これも眩しい!! でもIWATANI カセットガスランタンと大きな差は感じられません。サトちゃんが少しだけ良く見える程度です。
露出値は、スポット測光=90.3、平均測光=11.6でした。
【4-3】 ホヤは透明面を使用し反射板あり
予想どおりコレが一番明るいですね。眩しい!! サトちゃんの服もしっかり見えます。
露出値は、スポット測光=90.9、平均測光=16.0でした。
【5】 100円ショップの白色LED3灯懐中電灯+適当ディフューザ(105円 単4電池2本)
暗いけど味わいのある光ですね。線香花火がバチバチいう前の火の玉みたいです。ケロちゃんまで光が届きませんでした。非常時のランタン代わりということで。
露出値は、スポット測光=2.86、平均測光=エラーでした。
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人間の視角特性とは異なるCCDを搭載したカメラで撮影したので、これらサンプルでの光の届く範囲が、人間が体感するものと異なりますのでご注意下さい。LEDランタンが結構広い範囲を照らすように見えますが、経験上サイトをビカーと照らすにはLEDでは光量が足りない感じです。
ガスランタンは明るい分、燃焼音と熱は凄いですよね。SOTO ST-233なんて「シュゴワー」っていう位に叫びます。反面、LEDは静かで発熱も少ないです。
なお今回テストしたLEDランタンはあくまで1,000円あたりの価格帯の性能です。値段が上がりますが、より性能の良いものが色々ありますよね。
照明器具の性能って、ルクスとかルーメンとか照度とか、色々な尺度で商品スペックを記載しておりますが、例えば白い背景に接して点灯させ、上下左右xxミリメートルまで光が届く...とかってできないのかしらん。ランタンにはそういう共通指標が欲しいですね~。
イワタニさん、吊り下げアダプターだしてくれたら、もう一個買います。
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