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2011/02/27

冬の武蔵野公園で焚火と焼芋

だんだん暖かくなってきましたね。この週末は知人のK氏とともに【蛍の里キャンプ場】に行く予定を組んでいました。しかし2/27(日)の天候が夕刻から雨との予報でして、自転車キャンパーとしては不安でキャンセルしてしまったのですが... なんか結局日曜日も日中は良い天気!! 「行けば良かった...」と反省です。

そして高まってしまったキャンプ熱を鎮めるため、武蔵野公園に焼芋と焚火をしに行くことにしました。武蔵野公園は通年利用できるBBQ広場があり、筆者主観ですが武蔵野市・三鷹市周辺のBBQ広場でココが一番良いと思います。

■ 名称:武蔵野公園 バーベキュー広場
■ 所在:小金井市前原町2丁目
■ 料金:なし
■ 時間:08:30~16:00
■ その他:
- 受付で利用登録すること
- 雨天はタープ・パラソルなど設置OK
- ゴミ持ち帰り 但し木炭ガラのみ捨て場あり
- トイレ(公園のトイレ風)、洗い場(水のみ)あり
- リヤカー無料貸し出し
- 直火厳禁 足つきコンロを利用の事
- 併設の駐車場あり 詳細は↓サイトご参照
- 紹介URL ここが多分公式 / 筆者ブログ1/2 / 見やすい地図ありサイト

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武蔵野公園は何度か利用しているのですが冬場は初めてです。12時ごろ到着したのですが利用者はほとんどおらず、貸切っぽいノリでゆっくりする事が出来ました。


ごらんの通りスカスカです。秋は見渡す限り落ち葉が一杯なのですが、冬は地面が見えている状態です。これなら周りを気にせずにボワ~っと焚火できますね。

まずは木炭に着火して焼芋をしました。近所の八百屋で4本100円で買ってタワシで洗ったサツマイモをアルミホイルで2重にくるんで、やや遠火で蒸し焼きっぽくしてみました。

たまに天地返ししながら40分~50分ほど焼きますと、ホンワリ柔らかく香る焼芋になりました。適当に放置しても美味しくできる、キャンプならではの料理ですね。鍋で蒸したのとは香りが段違いで、これはウマイ~!! 待っている間に鳥皮とか焼いたりして周囲ケムケムでした。


その後は辺り一面に落ちている枝を拾って焚火をしました。小枝が沢山落ちているので薪不足の心配はありません(笑)。子供と一緒に楽しく拾ってやぐら組んで火遊びしました。


子供はマシュマロ焼いたり、親はお湯を沸かして芋焼酎お湯割り飲んだりして、少し肌寒い気温でしたが、焚火の周囲は暖かかくて居心地良いです。あ~蛍の里キャンプ場でコレをしたかった...


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シーズン中は殆ど利用者で埋まってしまっているテーブルも、きょうは無人状態です。折角なので普段は写真撮りづらいテーブルを見て回りました。こうやって見ると結構色々なタイプがあるんですね。撮影したもの以外にも数種類ありました。

丸テーブル4脚タイプです。左のは詰めれば大人8名でも使える大きさです。


しっかりした造りのタイプです。丸いのは凝った構造で金属パイプが便利そう。


チャレンジングなタイプです。右のは机というより... でも、ワイルド感がむしろアウトドアっぽかったりして。左のはテーブルがベコベコですが一番良いロケーションに置かれています。


ついでに洗い場の周辺も写真撮ってきました。使用済みコンロ等など汚れ物の洗い場も1個あります。冬季は利用者が少ないので綺麗です。今日気づいたのですが、タワシが数個常設されていて助かります。


使用済みの木炭などは洗い場横のココへ。ちゃんと消してから捨てて下さい...だそうです。


生ゴミとか散らかっているとカラスが集まって大変です!! 利用後はしっかり清掃しゴミはきちんと持ち帰りましょう。


冬の焚火は楽しいですね!! 直火OKという場所は少ないので焚き火台があった方が良いかと思います。そこそこのサイズの焚火が楽しめて自転車のキャリアに積んで運べるとしたら... このあたりでしょうか。
   


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2011/02/24

ペンキ缶パイトーチ風ストーブを作ってみました

またまたパイトーチストーブの話です。このネタはつまらないという方はご免なさい。作っている筆者としては物凄く面白くて... やめられません...

初めて読まれる方のために、当ブログのこれまでのパイトーチ関連記事をまとめておきます。
パイトーチのストーブを手に入れました(偶然ですが...)
パイトーチのストーブで試し料理
パイトーチストーブっぽいのを作ってみました
自作パイトーチ改良(パッキン追加)

今回は100均ショップの小さいペンキ缶を使って3本トーチを作ってみました。最終的には【大容量タンクで強い火力が長持ちするアルコールストーブ】というのを目指してまして、今回はその布石となる実験です。しかしこれまた一筋縄ではいかず... すこし長くなりますが、しばしお付き合い下さい。

では、まず材料から。
銅パイプ以外は100均で調達できるものばかりです。これで上手くいけば安上がり~...
■ 径4mmの銅パイプ 40cmほど
■ 100均ショップのペンキ缶(スチール製 径60mm ペンキ70ml入り)
■ 100均の細目スチールたわし
■ 100均の耐熱シリコン製おかずカップ(耐熱230度)


ペンキ缶を使う理由ですが、コレは密閉性が高くて、あと蓋を閉めるときにグッと押し込むのでペンキ缶内が加圧されますよね。すると燃料のアルコールがトーチに上がってきて着火が早いようなんです。スチール製で熱に強いというのもあって、ちょうど良い素材なのでした。

じゃあ早速作ってみましょう。ペンキは中身を捨てて綺麗に洗浄します。銅パイプは長さ160mmに切断して、ガスで熱しながら写真のように曲げ加工し、パイプの斜めの箇所に千枚通しで噴出孔を空けます。


ペンキ缶の蓋に千枚通しとかドライバーでグリグリと径4mmの穴を開けて、カットした耐熱シリコン製おかずカップを乗せたら、おかずカップを巻き込むように銅パイプを挿入します。


細目スチールたわしを手でもぎって、硬めにクルクル丸めて芯を作ります。そして5mmほど足を残して、銅パイプに芯をねじ込みます。芯の長さは噴出孔の手前くらい、芯の硬さ・太さはギューギュー入るくらいが良いですよ。


あっという間に完成!! これで正常動作したら楽ちんだったんですが...


では着火してみましょう。おお~良い火が出ました!! しばらくすると... ああっ、トーチ以外の所にも火が出てきました。危な~~~~い!!


残念ながら、おかずカップでは銅パイプとペンキ蓋の隙間を完全に密封できなかったようです。燃焼が始まってペンキ缶内の圧力が高まると、そこから気化したアルコールが漏れて引火してしまったようです。残念...

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仕方ないので、前回同様にハンダと木工ボンド(←暫定措置ね)で銅パイプとペンキ蓋の隙間を密封してみました。そして着火してみると、ブボボボ~てな感じで物凄い勢いの火が... これはもっと危な~~~~い!!


「火の神様はお怒りじゃ!!」という状態です。せっかくなのでお怒り動画をどうぞ。


「アルコールの噴出圧力が高すぎるのかな...」と思い、銅パイプに空けた噴出孔をホンの少しおおきくしたら... 今度は着火後30秒くらいで、火がついたアルコールを周囲に撒き散らし始めました!! これは最高に危な~~~~い!! もう写真を撮る余裕もありません。

どんどん悪い方向に向かっていますね。ちょっと休んで解決方法を模索しましょう...

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で... 考えたのがコレです。銅パイプ2本のみ残して、あとは途中で切断しちゃいました。長い2本はアルコールに浸して吸い上げるアクティプ型トーチ、残りはペンキ缶内で気化した高圧状態のアルコールを吐き出すパッシブ型トーチです。要は液化アルコールの吸出し力低下と、アルコール加熱力を下げて気化速度を下げたつもりです。

でもこれだと若干火が弱くて全トーチが安定燃焼するまで時間がかかるよう(着火後90秒くらい)です。なので色々試したところ、芯をあと2本ぶら下げた半アクティブ型トーチにしたら良い具合になりました。なんかウンモ星人のシンボルマークみたいですね...


これで安定した燃焼と強い火力を得ることが出来ました。よかった!! パイトーチ型特有の「ブシュー」という燃焼音がします。でも、噴出孔を大きくしてしまったせいか、火が少し大きすぎる気がします。また投入したアルコール量に対する燃焼時間が気持ち短いような...


噴出孔のサイズは、アクティブ型トーチは小さく(0.4mm程度)、パッシブ型トーチは大きく(0.8mm程度) という工夫をした方が、燃焼時間が長くなるのかもしれませんね。今度作るときに試してみたいと思います。

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では、どのくらいの火力なのでしょうか... いつものようにアルミクッカーで400mlの水を沸騰させるまでの時間を計ってみます。(水温・気温が毎回異なるのであくまで目安ですが...)

燃焼開始時から3分ほどで火力が上がってくるようで、なべ底の火の回り方が違いますね。これはペンキ缶内の圧力が上がった結果、パッシブ型トーチの燃料噴出量も上がえい火勢が高まるためだと思います。


結果は8分弱でした。3トーチなのに2トーチとあんまり変わらないですね... あれ?5分くらいでグラグラ煮え立つ様を期待していたのですが... こんど同じ条件で比べてみます。


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燃焼中はトーチの温度が高くなるためハンダが半溶け状態になってしまいます。やはり耐熱パテを使ってしっかりシールする必要がありそうですね。

色々とノウハウが得られましたので、そろそろ恒久使用できる物を作ってみたいと思います。それには耐熱パテを使いましょう。最後に仲間のパイトーチ型アルコールストープ達と記念撮影です。みんなそれぞれ個性があって面白いですね。


最後に... 毎回書きますが、アルコールストーブの実験は大変危険です。引火したアルコールが周囲に飛び散ったりするかもしれません。引火しにくく消火しやすい環境(シンク内とか)で実験するようにして下さい。お願いですよ!! まあ、こんな事やる方はそんなにいらっしゃらないとは思いますが。


今回の材料はAmazonでも購入できますが、ペンキ缶は中身を捨てるのが手間なので、ホームセンターにの塗料コーナーに行って空き缶を購入する方が楽ですね。
   


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2011/02/22

自作パイトーチ改良(パッキン追加)

先日なんとか完成したパイトーチっぽいアルコールストーブですが、記事に書いた通り本物のパイトーチには及ばず(当たり前ですね...)、色々と改善点がありました。

その中でも特にコレ「燃焼が進んでタンク内の圧力が上がった際に、キャップのスクリュー溝沿いに気化したアルコールが漏れてキャップ下に小さく火が出る」が緊急課題です。

でも、この問題を解決するには、キャップの裏側に耐熱性能があるパッキンをつける必要があるのですが... お安くお手軽に作ろうと思っているので「耐熱樹脂なんて入手できないな~」と悩んでたら...

なんとありました!! 耐熱シリコン製の【お弁当用おかずカップ】です。耐熱性能230℃... こんなモノまで手に入るなんて~ 三鷹南口の得得屋で各種サイズ揃ってます。


早速カットしてキャップ裏にはめ込んでみました。すると...


密閉性能が上がって、タンク裏をペコペコするとアルコールがトーチの穴から滲み出してきました。凄いなー!! でもキャップ部分とタンク部分の遮温性が高まった事により...

トーチを固定しているハンダが一部溶け出してしまいました!! あと、噴出したアルコールでタンク周囲に火が出て、まるで燃えるデザートの演出みたいになりました... あー怖かった。


そのうち余計なハンダも溶け落ちて落ち着いてきたりして... 数回試燃焼を繰り返して安定した燃焼を確認しました。本物のパイトーチストーブのように、トーチとタンクの間にこぼれた燃料を受ける小さなトレーがあったほうが良いですね。あと寒いときにここに少しアルコールたらしてプレヒートも出来るかもね。

そして... 度重なるトラブルを乗り越えて、余計に愛着を深める筆者でした(笑)


予想外に安く耐熱シリコンゴムが入手できたので、もっと安くパイトーチストーブっぽいのを作れないかと思案中です。なんか良いものが出来ましたら記事書きます。
2011/02/24追記:100均のペンキ缶使って3トーチつくってみました⇒記事はコチラ

アルコールストーブの試作は危険が伴います。引火したアルコールが噴出して周囲に飛び散る事もありえます。やってみたいなーと思った人!! 絶対に引火しにくい場所(シンクの中とかね)で試すようにしてくださいね。


耐熱シリコンカップ、もちろんAmazonでも買えます。筆者が購入したのは「シリコンおかずカップ6号」と同じものですね。
  

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2011/02/20

パイトーチストーブっぽいのを作ってみました

自作のアルコールストーブを楽しんでいる方は結構いらっしゃいますよね。アルミの空き缶を使った開放型のアルコールストーブはバリエーションが豊富で火力も強くて楽しそうです。

でも筆者にとってアルコールストーブといえば、コレ【パイトーチ アルコールストーブ】なのです。最初に入手したのがコレっていうのもありますが、V字型に伸びる炎とシュゴーって燃焼音がいい感じで、ステンレスの丈夫な筐体がギャンプギアっぽくて... とても愛着のある一品なのです。


しかし残念なことに、もう製造してないのか?どこにも売っていません。筆者が所有しているのはトーチ(火を燃焼させるところ)が2本のタイプなのですが、SSSという3本のもあって当然火力も強かったりして... あ~欲しいな~... あとタンク容量がもっと大きいの欲しいな~...

という事で、手に入らないのなら作っちゃえ!!というのが今回の企画です。おそらく安心して使えるモノになるまで結構時間がかかると予想してまして、まず今回はパイトーチの燃焼を実現するプロトタイプのストーブを作ってみたいと思います。これは結構長話になりますよ...

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(2011/02/22追記)
アルコールが噴出して周囲に引火する危険あります。もし同じような実験をされる方はシンクの中など着火せず消火しやすい場所で行うようにして下さい。絶対ですよ~ !!

まず最初に材料から。と、その前に... やっぱり安く作りたいという思いがありますので、やたら高かったりプロ仕様の材料は避けて、100均ショップとかホームセンターで買える材料を選びました。

まずタンクです。ペンキ缶にしようかと思ってたのですが、見た目がパイトーチっぽいという安易な理由で↓コレにしました。オイル差しです。金属でできていて、底面をペッコンペッコン押すやつ。ホームセンターで300円強で売っています。


次に銅パイプです。色々テストしたいので、径の異なる3種類(径が2mm,3mm,4mm)を買いました。ホームセンターで1m弱300円強/1本で売っています。


細目のスチールたわし、土ねんど(油ねんどではありません...臭いので)を、それぞれ100均で買いました。何に使うのかは後ほど...


あと、写真は省略しますが、半田と針金(スズメッキ線の方が良い)、木工ボンドです。

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じゃ、作ってみましょう!! て、実際には数日かけて色々な組み合わせで作っては試したのですが、全部書いていると長~くなってしまいますので、かいつまんでご説明します。

まず径2mmの銅パイプで作ったものは小さくてカワイイ炎しか出せず、とても料理できる程の火力になりませんでした。なぜ炎が小さいのでしょうか... 銅パイプが細いからかもと思い、次に径3mmの銅パイプで試作です。

オイル差しの先端は金ノコで根元から切断します。銅パイプは20cmくらいで切断(周囲を軽くノコで削ってポキッと折る感じ)します。


銅パイプをガスコンロで加熱しつつトーチ状に加工し、トーチのワッカ根元に千枚通しで穿孔したあと、スチールたわしを捻って作ったコヨリを両端に差込みます。トーチをタンクに差し込んだあと、接合部分を土ねんどでしっかりシールします。


今度はやや大きめの炎を出す事ができました。小さいプスーて音を鳴らしながら2~3cmの炎が出てます。綺麗ですね... でもまだ火力が不足しています。



色々やって気づいたのですが、コヨリが短いと炎が荒ぶって大変(プシュプシュ言いながら炎が暴れる)で、コヨリが長いと炎は小さくなるものの安定するようです。コヨリは燃料を毛細管現象で吸い上げるだけではなく、銅パイプ内でのアルコール気化量が一定ではないので、パイプ内圧を安定化させる役割も果たしているのかも。

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炎を安定させつつ大きな炎を出すには... 燃料の送出量を増やさないといけないのかも。なので銅パイプの径を大きくしたらどうでしょうか?では次に径4mmのパイプで実験してみましょう。炎の安定のため、コヨリもすこし密にして長いものを使います。

そもそも何でアルコールがトーチを上って噴出するのでしょう? 最初はコヨリの毛細管現象的なもので沁み上がって来る位に軽く考えていたのですが... そういえば本物のパイトーチは「プシュゴー」って結構な音で気化したアルコールが噴出していますね。あれはタンク内の圧力が上がってアルコールが押し出されている音っぽいです。なので今回はシッカリねんどで蓋をしてタンク内圧を逃がさないようにしました。


色々改善した成果あってか... シューという音と共にパイトーチっぽいV字の炎が出ました!!


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と、ここでちょっと考えていた事があって、トーチの加工が結構大変なんですね。綺麗に丸くなりませんし、そもそももっと小さい丸でもいいんじゃない?と思い、トーチ形状を変更しました。

なんか鼻風船みたいな形ですね。これはこれでカワイイ感じです。

ライターをトーチ部分にあてて30秒ほどすると小さな炎が立ち上がって、1分後位には大きな炎になり安定します。


いい形の炎ですね~。時折コヨリのスチールたわしカスが燃えて小さい光軌跡が出たりして、見ていて楽しいですよ。この形状のトーチでも大丈夫そうですね。


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では火力を増すためにトーチを2本にしてみましょう。どうなるんでしょうワクワク!!

同様に最初は小さい炎ですが、だんだん大きくなりまして勢いも増してきます。


お、なんか「ブシュー」て凄い勢い... あ、予定外の所にも炎が出てます!! やばい~!!


トーチが2本になってタンク内のアルコール気化力がアップした結果、土ねんどでは圧力に耐えられず気化した燃料が漏れ出したようです。あわててステンレスのボウルを被せて消火しました。(!!注!! アルコールランプの場合、息でフーフーすると燃焼中のアルコールが飛んで周囲に引火する恐れがありますので、何か被せて消火するようにして下さい!! 理科で習いましたよね。)

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では、次にトーチをタンクに半田付けして固定しましょう。半田で大きな隙間を塞いでしまい、残った細かい隙間はとりあえず木工ボンド(笑)でシールしてみます。本当は耐熱パテが良いのですが... 手元に無いのでコレで!!

金工用の半田とコテがなくフラックスも無かったので、スズメッキ線でトーチとタンクの隙間にメッシュを作って半田を埋めてゆきました。なので超汚~い仕上がりです... コヨリは固めでこんな形が最良のようです。

おお、あの「プシュゴー」という燃焼音です。さすがに本物のパイトーチ程にた炎が立ち上がっていませんが、キャンプ用の火力ならこれで十分でしょう。安定してくると綺麗なV字型になりました。サリーちゃんのパパの髪型みたい。

炎のパワーは最初に比べて格段にアップ... ああ、やっとココまで辿り着きました~!!


このあと燃焼ピーク時にタンクのキャップ部分からほんの少し炎が出まして... キャップのスクリュー溝を伝って気化したアルコールが漏れ出したようです。これは... キャップ内に耐熱シリコンゴムのパッキンを入れるか? 100均で入手できるか?
2011/02/22追記:100均で耐熱シリコン素材入手!!→記事はコチラ

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では、どのくらいの火力なのか... 試してみましょう。といっても高温測定できる機器はないので、いつもの「アルミクッカーで400mlの水を沸騰させる時間」を計ってみます。

炎が満遍なく鍋底に広がっていていい感じですね。で、沸騰するまでの時間は9分30秒でした。以前パイトーチで計った時より1分強遅いのですが... 水温・室温・燃料など条件異なりますのであくまで目安ではありますが、パイトーチに近い火力が出ているようです。よかった!!

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こうやって作ってみて分かったのですが、本物のパイトーチは本当に無駄なく出来ていまして、今回の試作では(というか安い部材では無理?)実現できなかった仕掛けがいくつかあります。

■ タンクとトーチはシリコンゴムでセパレートされており、トーチの熱がタンクに逃げる事が少なく、アルコールの気化が早くてタンクが熱くなりにくい。

■ トーチをタンクに装着する際にシリコンゴム製の蓋をタンクに押し込む過程で、タンク内圧が上がりアルコールがトーチ内に充填されるため、着火が非常に早い。冬場でも10秒程度で着火する。

■ コヨリに相当する材料がなんだか良くて、効率よくアルコールを吸出して気化させているっぽい。また高温でも燃えずに煤が出ないのでトーチがメンテフリー。

■ トーチとタンクの間に小さな丸い受け皿あるので、炎の熱がタンクに伝わりにくく、またトーチからあふれたアルコールをここで受けて気化・燃焼させることでタンクを守っている。

■ トーチのタンク内部分に小さな穴が開いているが理由不明。なんだろう?

と、まあ本物のパイトーチにはまだまだ遠く及ばない今回のプロトタイプなのですが、ぎりぎり実用可能なモノになりました。おおよそ仕組みが分かってきたので、そのうち【でかいタンク+トーチ4本】みたいなのも作ってみたいと思います。

ところで着火前にタンクの底をペコペコ押す(オイル差しなのでペコペコ押す仕掛けがある)と、若干ですがトーチ内にアルコールがチャージされるようで、着火時間が少し早まるようです。たまたま選んだオイル差しでしたが、こんな所で役に立ちました。なんかラッキー!!


最後に本物と一緒に記念撮影です。オリジナル同様、アルミクッカーにちゃんと収まりますので、こんど日帰りのツーリングに持っていってカップラーメンでも食べようかな。


Amazonでも一応材料は揃うようですね。銅パイプは5本で2,000円弱なので1本400円程度。これはホームセンターに行った方が安いですね。武蔵野市近辺であれば、三鷹東八道路沿いのJマートで売っています。あと土ねんどや木工ボンドでは長持ちしないので、ちゃんと作るなら耐熱パテをご用意ください。今回の試作の構造なら250℃くらいの耐熱性能が必要だと思います。あとトーチを綺麗に半田で固定したいなら、ちゃんと板金用の半田コテと半田・フラックスを使ってくださいね。

2014/03/31追記:Amazonリンク切れしてしまいましたので更新します。シーリングは粘土や半田ではなく耐火パテで行った方が良いので、お試しの際には耐火パテ使って下さい。
  


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