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2010/05/09

ヴァクセン BV-207の改造...スプロケット交換しました

ヴァクセン BV-207のスプロケット最小ギア12T14T→11T化のためホイールを組みなおしましょう計画(この記事ご参照)のために発注した部品が到着しました~。GWを挟んでいたにも関わらず発注後9日間で納品。いやー思ったより早かったですよ、吉田商会さんGJ!!


「自転車のエキスパート CYCLE YOSHIDA」のロゴ入りダンボール到着!!発注した部品は1個ずつ丁寧に新聞紙に包んでありました。


スプロケット シマノ CS-HG30-7I です。11Tのギア以外はクロームメッキしてありますね。サンプルの写真とは異なりますが、こっちの方がピカピカで良い感じです。税込み1,472円ナリ。


フリーハブ シマノ FH-RM30-7-QR です。これはサンプル写真と同じ。手にとって見ると結構ズッシリ重たいです。後ほど重さを量ってみましょう。税込み1,399円ナリ。


妻の自転車のグリップシフターが壊れかけているので、ついでにレバー式のシフターを買いました。フロント・リア両方あわせて税込み944円です。安いナー!!一応型番を書いておきます。
・SL-TX30-LN サムシフターPLUS 左 3S(フリクション)
・SL-TX30-7R サムシフターPLUS 右 7S

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では早速作業開始~!!  交換作業は、おおよそこんなステップで進みます。
【1】 リアホイールを取り外してきれいに掃除
【2】 スプロケットの取り外し
【3】 スポーク取り外し
【4】 スポークとニップルをオイルで洗浄
【5】 新しいハブにスポークを通す
【6】 ホイール組み立て
【7】 ホイールの振れ取り
【8】 スプロケット取り付け
【9】 シフトワイヤー/ブレーキシュー調整

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【1】 リアホイールを取り外してきれいに掃除します。

リム(ホイールのわっか)とスプロケット(後輪のギアセット)、スポーク(針金みたいな奴ら)はオイルと泥がべっとり付いている状態なので、このまま作業すると触るもの何もかもベタベタドロドロになります。作業する前に丁寧に汚れを取っておきましょう。

実はいま深夜なので家の中で作業しました。丁度良いサイズなので子供のレジャーシートを借用。サイズが20inchと小さいので、そんなに作業場所をとらずに済みますね。

このとき、ついでにリフレクター(写真下)とクィックシャフト(写真上)を取り外しておきましょうチャモ!!。

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【2】 スプロケットの取り外し

さて、スプロケット(下左の写真のギアの塊ね)を取り外します。取り外しには「フリー抜き」という専用工具(下右の写真)が必要になります。シマノ製であれば型番TL-FW30。お値段は900円~1,200円くらい。

↑コレを外します               ↑専用工具フリー抜き。指キタネー...



↑フリー抜きをカポっとはめて        ↑反時計まわしにんがーと回します


↑はい取れたー!! 結構チカラがいるので怯まず押し回して下さい


↑チェーン落ち防止のプラ円盤を取り外して作業完了です
慣れない方は、フリー抜き工具をはめた後に、クィックシャフトを通して軽く固定しておくと、チカラを込めた時にフリー抜きが外れないので作業しやすいです。「軽く固定」って所がミソなのでお忘れなく。きっちり固定しちゃダメですよ。

【以下、余談...】
ボス式のスプロケットはギアセットを最小ギアでねじ込んで固定しています。なのでギアセットを取り外す際には、フリーが回らないように専用工具で固定して、最小ギアをぐりっと回してあげます。
↑ギア固定して左右に引っ張るぞフンヌー!! すると、はい取れたー、ふー明日筋肉痛。

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【3】 スポーク取り外し

ではスポークを取り外しましょう。その前に名称ご説明。スポークはリム(車輪のわっか)にニップルという金具で固定され、車軸側はハブのフランジ穴に差さっています。ちょっと分かりくいですね... 下図ご参照。

このハブはフランジ穴が36個空いています。36Hっていうタイプですね(もっと穴の少ない32Hなんていうのもあります)。なのでスポークもニップルも36個づつあります。

↑リムをタイヤ側から見るとこんな風になっています。リムの穴にポチポチ差さっている銀色のがニップル。これをドライバーでクルクル回して外します。


↑でもその前に専用工具のニップル回しで1回転ほど緩めておくと、ドライバー作業が楽になります。ニップル回しは400円~1,200円くらい。回す向きに気をつけてくださいね。


↑はい、外れました。
これを見るとドラえもんの「白ゆりのような女の子」に登場するのび太の髪の毛を思い出しますねー... って共感できない話でした。

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【4】 スポークとニップルをオイルで洗浄

外したスポークとニップルをオイルで洗浄します。こうすると、次にホイールを組み上げる際の作業性が良くなるそうです。今回は丈夫なビニール袋に入れてCRC556をプシューっとしてモミモミしました。これでも十分効果があります。

↑洗浄後のスポークとニップルです。ピカピカ。

そうだ!! せっかくなので重さを比べてみましょう。持った感じでは新しく買ったハブとスプロケットのほうが重いようなのですが... どのくらい重くなってしまうのか?


↑装備品の重さです。フムフム...


↑買ったパーツの重さです。お、微妙だ...



↑比べてみると、あー10gほど重たくなっていますね。思ったほどの差ではありませんでした。良かったよー。

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【5】 新しいハブにスポークを通す

では、いよいよ新しいハブにスポークを通します。フランジ穴に上から/下から交互に差し込んでゆきます。

↑上下に交互に差込みます


↑全部通し終わった... 束ねてみたらワラ人形みたいになりました

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【6】 ホイール組み立て

いよいよホイールを組み上げます。組み上げ方には色々な方法があるのですが、ここは分解前と同じ方法で一般的な「6本組」という方法にします。フランジの6個目に差さっているスポークと交差させるように組み上げてゆくという方法です。


注意点は、"最初にエアーバルブ用の穴の所から組む"です。ここに交差したスポークが来てしまうと、エアーを入れようにも窮屈で作業しにくいホイールになってしまいますので。ああ小径ホイールの場合は窮屈どころか狭すぎて英式アダプタ入りませんね!! 気をつけてください~。

あと、リムの穴は右フランジ/左フランジ用に交互に位置が中心からズレていますので、間違えないようにしてください。そうそう今回は関係ないのですが、リムの側面にロゴとか印刷してあるやつなどは、その面を左右どちらに向けるのかを決めてから組まないと、あとで「アーッ」て事になりますので、気をつけてください。

↑片面を組んでみました。なんかスカスカ~


↑ふう、両面完成です

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【7】 ホイールの振れ取り

ココが山場!! 組み上げたホイールは左右にブレておりリムも真円にはなっていません。振れ取り台という装置に取り付けて、ニップルを少しずつ回しながら、振れを取り除いてゆきます。経験すればするほど楽に作業が済む工程です。私なんかは、もう永遠に続くかのような...

私は振れ取り台を持っていないので、自転車に取り付けてブレーキシューの当たり具合で調整してゆきます。真円性はフレームの泥除けステー穴にストローなどの棒を固定して、その当たり具合で計りました。

疲れて写真撮り忘れ...


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【8】 スプロケット取り付け

さて、いよいよスプロケットを取り付けます。スプロケットはこんな風になっています。

小さい方から2個のギアは分離していて、残りのギアは螺子で固定されています(これはこれで分解可能)。で、全部のギアを写真右下の部品(ロックリングっていうんだっけ...)で上から専用工具でねじ込んでカシメます。



↑ハブにスプロケットを差し込んで...

↑こいつ(名前は、えーと... そう「スプロケット外し」)でねじ込みます。取り付ける際にはフリーのラチェットが効く向きなので、そのままモンキーレンチなどで挟んで回します。逆にスプロケットを外す際にはフリーが動いてしまう向きに回すので、スプロケットをギア抜き工具(余談のところの写真にある棒とチェーンが繋がったヤツ)などで固定する必要があります。

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【9】 シフトワイヤー/ブレーキシュー調整

さてさて、いよいよ最後の工程。組み上げたホイールにリムテープとチューブ・WOタイヤを取り付けてエアーを入れたら、フレームにガッチャンコします。あとはシフトレバーいじりながらシフトが正常に行われるようにワイヤー長を調整して完了!!

うまく組んでいれば、ワイヤー長の調整はリアディレーラの調整つまみのみでOKです。あ、あとブレーキシューの位置も調整が必要になるかもしれませんね。

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【完成】

やっと完成しました。ふーお疲れ様です。ここまで読んでいただいてありがとうございます。


前は黒いハブに黒いスプロケットだったので、見た目がだいぶん変わりました。実際には10g重たくなったのですが、色が黒→銀になったので軽くなった感じがします。フリーのラチェット音は前よりも乾いた高い音になり、少しうるさい感じになったような気がします。

で、肝心の踏み心地ですが、これは良いですね!! ぐんぐん踏んでいける感触です。12T14T→11Tでこれほど変わるとは...という感じでした。これなら街乗りで踏み足りないなーという事は無くなりそうですね。
2010/12/15追記:12Tではなく14Tの間違いでした... 14T→11Tならそりゃ変わりますよね... すみませんでした)

で、このまま乗っているとホイールの振れが起きますので、数日後に再び振れ取り作業をしましょう。あれ、チェーン落ち防止の円盤とリフレクター付け忘れているや... まあ支障なし。OK!!OK!!


必要工具のうち、Amazonで購入できて安いものを探してみました。振れ取り台は無くてもなんとかなりますね。あと300mmクラスのレンチはあったほうが良いですよ。なんたって力仕事ですから。

  
  

あと自転車ですね。ヴァクセンBV-207 StraはAmazonでも買えます。私も安いのと翌日配送という理由でAmazonで買いました。DOPPELGANGERのもカッコいいですね...
 

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4 件のコメント:

かまりん さんのコメント...

はじめまして、かまりんと申します。
今回私も同型の自転車を購入してギア比に不満があったのでこの記事を参考にさせて頂きました。
大変参考になり助かりました。

suzukiwaruko さんのコメント...

かまりん様、こんにちわ
コメントどうもありがとうございます。

ブログ拝見させて頂きました。そしてハブ交換お疲れ様でした。

11Tのギアにしたら、もう踏み応えアリアリの自転車に化けましたね。ロードレーサーをガンガンブチ抜いて行きましょう笑。

かまりん様のブログ、今後も訪問させていただきますので、よろしくお願いいたします。

伊賀一博 さんのコメント...

凄い!
すごいっ♪
振れ取りたいへんそーす(T ∇ T)

何時間かかりますか?

suzukiwaruko さんのコメント...

伊賀一博さん、コメントありがとうございます。

この作業は、だいたい2時間位かかりました。
ご指摘のとおり振れ取りは大変ですよね。ニップルを回すとき、いつも逆に(締めようとして緩めてしまう)ので、なかなか収束しないんです笑。